ルームメイト (2013):映画短評
ルームメイト (2013)キャスティングは最高なのだが…
北川景子×深田恭子。どう見ても仲が悪そうな、いや、例え親友同士であっても、公の場では顔で笑って足元で互いの靴を踏んづけている間柄だと偽って欲しい女優たちである。その2人がルームメイトになるのだ。かつて映画『陽暉楼』(83)で池上季実子と浅野温子が見せてくれたような壮絶な髪の引っ張り合いでも見せてくれるのか? 期待は膨らむばかりだったが、スケジュール+製作費がタイトだったのだろうか。ロケ場所もカメラアングルも変化に乏しい。また真実が明かされるまで数々の事件が起こるのだが、作りこみが甘いのか震撼させられることはなかった。面白い題材なだけに、勿体無い。
ちなみに同タイトルでブリジット・フォンダ×ジェニファー・ジェイソン・リーが共演した1992年製作の米映画があり、映画ファンの中には『ルームメイト』と聞けばこっちの方を思い浮かべる人も多いだろう。演技派女優による、愛憎が暴走していく様のそら恐ろしさと言ったら! これを機会に観賞をオススメしたい。
この短評にはネタバレを含んでいます