ソウルガールズ (2012):映画短評
ソウルガールズ (2012)ブチかませ辺境のソウル・シスター!
素直におすすめ! 決して『ドリームガールズ』の亜種ではない。アボリジニを扱った映画は『裸足の1500マイル』など数少なく、まず題材が貴重。そして実在した女性グループ「サファイアズ」が放つのはひたすらポジティヴなパワー。抑圧された者たちが自力で一点突破をブチかますという“元気の出る映画”として黄金の構造を持っている。
サム&デイヴの「ソウル・シスター、ブラウン・シュガー」など、珠玉のソウル名曲群でパフォーマンスしてくれるのが超楽しい。彼女たちがブレイクしたのはほんのひと時だが、ショービジネス業界に固執しないのが爽やか。これは「成功」のあとも、それぞれ素敵な人生を送った女性たちの物語なのだ。
この短評にはネタバレを含んでいます