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ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古 (2012):映画短評

ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古 (2012)

2014年9月20日公開 86分

ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古
(C) Brook Productions / Daniel Bardou
ミルクマン斉藤

日本の舞台人には耳の痛い言葉がいっぱい(笑)。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

『マラー/サド』『マハーバーラタ』等の映像領域を超え、僕も敬愛するP.ブルックのワークショップ映画。しかし、深い。求められる演技のクオリティは「ほとんど音楽と同等」といってもいい、絶えず流れる時間の中にあるもので、感受性を研ぎ澄ましプレイしなければならない(ピーターは「演劇は決して自然主義ではない」という)。ベジャールやバウシュの舞台でも知られるS.シヴァリンガッパらとともに “模範演技者”的役割の笈田ヨシでさえダメ出しされる様子を前にして、同席する若い演技者たちはもうたまったもんじゃないだろう(笑)。一度観ただけではとても全部頭に入らない。ぜひ採録テキストで反芻するのをお薦めする。

この短評にはネタバレを含んでいます
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