映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 ~サボテン大襲撃~ (2015):映画短評
映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 ~サボテン大襲撃~ (2015)クレしん版『トリフィドの日』!
前作『~逆襲のロボとーちゃん』の作品的成功で、シリーズは原典回帰の道を進んでいるのか。デフォルメされた運動性とナンセンスギャグとセンチメンタリズム(冒頭20分の引越しシーンは映画版にほぼ現れぬキャラも総登場)が詰めこまれて飽きさせぬ快作だ。メキシコに渡ってからはひたすらエイリアンVS人類テーマのSFサスペンスそのまま。歩く植物が人を襲う、なんてのはまるで『トリフィドの日』だ(ゾンビ映画を想起させるのも映画史的に正しい)。しかも最後はまたもや大怪獣激闘もの! ルチャ・リブレが出てきたり、クセのある動きに湯浅政明らしいところがあるなと思っていたら、前作に続いて絵コンテに参加しておりました。
この短評にはネタバレを含んでいます