トランスポーター イグニション (2015):映画短評
トランスポーター イグニション (2015)ライター2人の平均評価: 3
レイ・スティーブンソンが美味しすぎる!
本シリーズでスターになったステイサムを車繋がりの『ワイスピ』シリーズにかっさられ、仕切り直しの第1弾だが、相変わらずアウディのプロモビデオでありながら、意外にも二代目フランクのエド・スクレインが健闘。長い手足を使った華麗なアクションを披露しているが、彼よりも美味しいのが父親役のレイ・スティーブンソン。中国資本が入っていながら、それをまったく感じさせない“美女にゃ弱い親子のバディムービー”という新機軸はなかなか興味深い。ベッソン作品といえば、オカッパ頭のヒロインがお約束だが、ヅラとはいえ今回は3人。これには笑わせてもらいました。
ベッソン節炸裂! そして今度のフランクはイケメンです。
ジェイソン・ステイサムをメジャーにした人気シリーズをリブートさせる必要があるのか否かは置いておいて、何も考えずに楽しめるポップコーン・ムービーとしてはアリ。というか、考えるな感じろ!的にイケイケドンドンでアクション連鎖が起こり、キャラクター設定に深みがないのもまったく気にならなくなる。つまりは製作者リュック・ベッソン節炸裂ってこと。批評家の辛口も気にせず、我が道を突き進む心の強さはある意味素晴らしい。2代目フランクはモデル風なイケメンで、凄みが減った分を元MI6らしい父親が補うかと思いきや、これがかなりのスケベ親父。オリジナルのでこぼこコンビが醸し出したユーモアも忘れてないね。