ゾンビーバー (2014):映画短評
ゾンビーバー (2014)B級映画の公式を飛び越えた超B級の快作
ゾンビ化したビーバーが、湖畔でバカンスを楽しむ若者たちに襲いかかる……そんな設定を“バカバカしい”と思う方にはオススメしないが、B級言語の理解できる映画ファンは文句なしに必見。
テイストはブラックコメディで、ビーバーに噛まれてゾンビ化する若者の前歯がニョキッと飛び出る描写に吹き出した。笑えるだけでなく、スプラッターやエロの指数も高く、トボケている割に激しいバイオレンスが炸裂するのも高ポイント。
独特な点は、若者たちの中で誰が生き残るのかわからないこと。この手のホラーでは、観客の共感を喚起しないバカ・キャラから順に殺されるのが定石だが、本作にはそんな公式は当てはまらない。巧い。
この短評にはネタバレを含んでいます