探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海 (2016):映画短評
探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海 (2016)基本的にテレビの2時間サスペンスと変わりなし
昨年のテレビ版に続いて玉木宏を起用した天才脳学者・御手洗潔シリーズの劇場版。今回は瀬戸内海で起きる不可解な難事件の解決に挑む。
まるで無関係に思える3つの事件が巧みに繋がっていく筋書きは、確かに手が込んでいて感心させられる。とはいえ、その背景にある人間ドラマが薄っぺらい上、絡んでくる歴史ロマン的要素もロケ地である広島県福山市の観光PRの匂いがプンプン。しかも、御手洗先生が天才ぶりを遺憾なく発揮してくれるため、観客に謎解きを楽しむ余裕すら与えない。
いかにも説明臭いセリフを含め、結局のところお金をかけた2時間サスペンスという印象。ていうか、そもそも主人公が脳学者という設定は必要なのか?
この短評にはネタバレを含んでいます