シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人 (2013):映画短評
シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人 (2013)経済成長の追求に疑問を持ったお婆ちゃんたちの突撃取材記録
経済成長=豊かな生活=幸福という従来の固定概念に疑問を抱いたアメリカのお婆ちゃん2人組が、本当のところ一体どうなのよ?という質問をぶつけるために経済の専門家や業界人を訪ね歩くドキュメンタリー。
経済学は全くのど素人な2人だが、もともと政治活動家なので肝は座っている。バカにされようが門前払いを食らおうが、しまいにはテメエら死ぬほど後悔させてやる!などと恫喝されようが一切気にせず、体当たり取材を敢行していく。
これから優先されるべきは経済成長よりも富の分配ではないか。今の米国市民が漠然と感じている米国式資本主義への不信感を、外国人の監督が取り上げたという事実が皮肉といえば皮肉だ。
この短評にはネタバレを含んでいます