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パリ3区の遺産相続人 (2014):映画短評

パリ3区の遺産相続人 (2014)

2015年11月14日公開 107分

パリ3区の遺産相続人
(C) 2014 Deux Chevaux Inc. and British Broadcasting
山縣みどり

ひょうたんから駒、とはこのこと?

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

亡父の遺産であるパリのアパルトマンを売却した大金で人生逆転を狙う中年男マティアスが手に入れるのは? 博打打ち的なフランスの不動産法で共同生活を営むことになる男と老女、彼女の娘が抱えてきた秘密と心の重荷が徐々に明らかになり、物語は予想もしない方向に進んでいく。マティアスを演じるケビン・クラインが滑稽さを出し、ドミニク・ピノンが登場する序盤でウディ・アレン的な皮肉なコメディを期待したら、いい意味で裏切られた。脚本も書いた監督のまなざしはアレンよりも温かかく、人間洞察に優れているといってもいい。でも圧巻なのはマギー・スミス。愛に生き、達観した人生観を持つご婦人が似合いすぎる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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