スニーカーヘッズ (2015):映画短評
スニーカーヘッズ (2015)ファッショニスタにとってのハイヒールと考えれば納得
ここ数年ハイエンドなブランドも発表するスニーカー。でも本作に登場するスニーカーヘッズはハードコア。レアなキックスを求めて行列し、ネット検索し、大金をはたく! もはやトレンドを超越したスニーカー教の信者だ。陳列する専用の部屋や保管用金庫を作るようなスニーカーにピカソの絵画並みの価値を見出すコレクターが次々に登場し、思いのためを語る姿に驚愕と呆然が入り交じる。でもファッショニスタにとってのマノロやジミー・チューと思えば納得だ。熱狂の背景や思想などへの追求は浅いし、文化的影響への考察も不足している。それでもスニーカーヘッズの特異さを知ったただけで十分か。
この短評にはネタバレを含んでいます