放射線を浴びたX年後2 (2015):映画短評
放射線を浴びたX年後2 (2015)第五福竜丸被ばく62年、福島第一原発事故から5年
執念の作品だ。ビキニ水爆実験の真相を探る第2弾。
今回は実験当時に放射性物質が測定された沖縄などに趣き土壌調査を実施。さらに当時の記録や報道を検証し、国が被害の大きさを鑑み汚染地域で捕獲された魚を大量破棄したことも詳らかにする。なのに福島第一原発事故後、汚染水は度々海に漏れているワケだが…。
よく放射能が人体に及ぼす影響に関して「根拠がない」と一蹴される。
だが伊東監督はその論調に確固たる証拠を突きつける覚悟なのだろう。
1作目に触発され、父親の死因に疑問を抱いた元漁師の家族たちも立ち上がった。
いずれ映画史に残る問題作になるであろう期待と、シリーズを続けて欲しいというエールも込めて。星5つ。
この短評にはネタバレを含んでいます