SPY TIME -スパイ・タイム- (2015):映画短評
SPY TIME -スパイ・タイム- (2015)新旧アルモドバル組も揃ったスペイン産スパイ・コメディ
初老に差しかかって肉体の限界を痛感するベテラン凄腕スパイが、ボンクラ息子を長年の宿敵から守るため最後の戦いに挑む。スペインの往年の国民的人気コミックの後日譚である。
基本路線はスクリューボール・コメディ。大幅な予算削減で存続すら危うい諜報部は、エージェントもスタッフもジイさんバアさんばっかり(笑)。依然として経済状況の厳しいスペインならではのブラックなユーモアが散りばめられる。
親父の覚悟に触発されたダメ息子がスーパーエージェントへ目覚めていく展開は『キングスメン』風。主演のイマノル・アリアス以下、ロッシ・デ・パルマにカルロス・アセレスと、新旧アルモドバル組の共演が嬉しい。
この短評にはネタバレを含んでいます