ハートビート (2016):映画短評
ハートビート (2016)ライター2人の平均評価: 3.5
ダンスとバイオリンのバトル場面は必見よ
ダンサーとミュージシャンをそれぞれに目指す男女が出会い……、という設定からその後の展開が瞬時にわかる。二人の前に立ちはだかる困難やサポートし合う友人の存在もお約束で、少女漫画風というか『ステップ・アップ』風というか。重厚な人間ドラマを見たい人は喰い足らないかもだが、ダンス場面やバイオリン・バトルなど「おおっ」と感心するシーンも多々。ナメて見逃すと損するかも。『エクス・マキナ』で大胆ヌードを披露したソノヤ・ミズノが今回は享楽的に見えて、実はダンサーとしての将来に怯えている女性を演じていて、存在感たっぷり。マイケル・ダミアン監督のアイドル時代を知るファンとしては彼の成長にも感動!
『ピッチ・パーフェクト』好きなら是非!
ルーマニア合作だったり、ジェーン・シーモアが出てきたり、とにかく謎が多いが、日本で放置状態だった『ピッチ・パーフェクト』を送り出した会社が配給しただけに、完全にあの流れを踏襲してる音楽×青春映画。『セイブ・ザ・ラストダンス』『フェーム』あたりがベースになっているが、地下鉄構内でのダンスバトルはモロ影響を受けている。コンクールがクライマックスというように、恐ろしいほどベタな展開が続くなか、ライバルとのヴァイオリン弦でのフェンシング対決や、『エクス・マキナ』のエロメイドだったソノヤ・ミズノの二度寝癖が治らないとか、マジかギャグか分からん演出がツボ突きまくり。意外な拾いモノであることに間違いない!