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ハリウッドがひれ伏した銀行マン (2014):映画短評

ハリウッドがひれ伏した銀行マン (2014)

2016年7月16日公開 82分

ハリウッドがひれ伏した銀行マン
(C) Don Camp
森 直人

『キャノンフィルムズ爆走風雲録』の次はこれを!

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

スターは“向こう側”の存在だが、業界の偉大なる裏方は“理想的な仕事人”として具体的な憧れの対象=ロールモデルになる。本作の80年代を中心に米の独立系映画を支えた銀行員フランズ・アフマンも、柔らかな実直さと冷静さがとても魅力的だ。『バーフライ』で関わったミッキー・ロークいわく「彼は品がいい。メナヘム・ゴーランなんてシャツの前に食べかすがついてる」(笑)。逆にアフマンの天敵となる投資家ジャンカルロ・パレッティの“邪悪な脇役”ぶりも強烈!

娘が父を撮る『エンディングノート』式の情感は特に終盤で豊かに溢れ出す。締めにはポール・ヴァーホーヴェン(オランダ語でめっちゃ喋る)が意外にも粋な優しい一言を!

この短評にはネタバレを含んでいます
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