クワイ河に虹をかけた男 (2016):映画短評
クワイ河に虹をかけた男 (2016)『レイルウェイ 運命の旅路』で真田広之が演じた通訳の生涯
捕虜や現地人に対する蛮行を傍観するしかなかった自分を責め、残りの人生を贖罪の旅に捧げる。
陸軍憲兵隊の元通訳だった永瀬隆さんの事は、
『レイルウェイ 運命の旅路』で知ってるつもりになっていた。
だが、このKSB瀬戸内海放送が20年追った記録を見ながら、改めて考える。
永瀬さんは一体、戦地でどんな恐ろしい光景を見たのだろう?と。
これまで誹謗中傷も多々受けただろう。
それらすべてを受け止めつつ,永瀬さんを駆り立てたものを想像する。
戦争がいかに人間の心身に深い傷を与え、人生を狂わすか。
それを身をもって後世に伝える為、永井さんは93歳で死去する直前まで記録され続けた。
託されたバトンは重い。
この短評にはネタバレを含んでいます