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斉木楠雄のΨ難 (2017):映画短評

斉木楠雄のΨ難 (2017)

2017年10月21日公開 97分

斉木楠雄のΨ難
(C) 麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

森 直人

現代日本映画の「B級」を考えるうえでの好材料

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

福田雄一と『少年ジャンプ』のギャグマンガ――その相性の良さを見せつけた『銀魂』は、漫画原作映画の今年の重要作だと思っている。今回はやや悪ノリ増しの延長。『ジョジョ』からもバトンを奪ってメタ視点を快調に発揮。冒頭から原作の上に同類センスのネタを乗っけてくるので、筆者など漫画にあったギャグか映画の創作か判らなくなる時も(笑)。

惜しいのは尺の半分=TVドラマの初回分で綺麗にテンションが落ちること。そこの計算は無防備だったか。しかし『銀魂』がボリューミーな豪華版なら、こちらはプログラムピクチャー。二本立てのオマケの立ち位置ならメインを喰うほど光るんだけどな。ともあれ山崎賢人&橋本環奈は最高です!

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

福田監督の真骨頂、ここにあり!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

福田雄一監督自ら『銀魂』より前から売り込んでいた企画だけに、『銀魂』より福田節が炸裂! しかも、原作7巻の「文化祭」のエピソードを膨らませたことで、PK学園が舞台のシチュエーション・コント大会にしたことが強みだ。福田組初となる山崎賢人演じるキャラは、彼自身が演じてきたツンデレキャラのセルフパロディになっており、橋本環奈、新井浩文、吉沢亮といった『銀魂』続投組も、さらにとんでもないフザケっぷりを披露。前作でやり過ぎた分、あえてパロディは少なめだが、謎の擬音「おっふ」の連発に笑わずにはいられない。そして、『伊賀野カバ丸』など、80年代に鈴木則文監督が撮った実写映画に通じる空気感もたまらない!

この短評にはネタバレを含んでいます
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