31 (2016):映画短評
31 (2016)ライター2人の平均評価: 3
今回も安定のロブ・ゾンビ!
安定のロブ・ゾンビ。やっぱり怪人たちは白塗りでピエロの変形、ビッチなヒロインは奥様のシェリ・ムーン・ゾンビ。ハロウィン、カーニバル、'70年代というキーワードも同じ。もちろん血飛沫は大量だ。そしていつものように、どんなに身体が切断されて大量の血飛沫が溢れても、陰惨にはならない。どこかキュートで愛らしい。怪人たちはみな、特徴的な容貌と身体を白塗りでさらに強調していて、人間よりもコミックのキャラクターに近い。今回のボスキャラ、ドゥーム・ヘッドは冒頭から名台詞たっぷりで、監督のお気に入りキャラと見た。全編にカーニバルの見世物小屋の、本物ではない作り物だけが持つ、あの奇妙な魅力が溢れている。
ロブ・ゾンビ流ハロウィンの愉しみは血みどろ殺戮パーティ!
1976年のハロウィン、誘拐された男女5人が殺人サバイバルゲームに巻き込まれる。ロブ・ゾンビ監督が「マーダーライド・ショー」の原点に戻った血みどろ殺戮パーティだ。
グラインドハウス臭のプンプンするエログロな場末感は同監督ならではの醍醐味だが、ただひたすら殺し合うだけの話なので、ファンでなければ少々キツいかも。ヒトラー瓜二つな小人の殺人ピエロとか、狂った悪趣味が好きな人にはオススメ。
ビルダーばりの筋肉ボディで戦うメグ・フォスター、50代とは思えないセクシー小悪魔とサイコなロリータを演じ分けるE・G・デイリー、オッパイだけでなく腹もデカくなったジンジャー・リンなどベテラン女優陣も見どころ。