ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 (2016):映画短評
ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 (2016)最大の驚きは、監督がショーン・エリスだったこと
雪深いプラハ郊外の森に兵士ヤンとヨゼフが潜入する冒頭から緊張感あふれる。ナチスの恐怖支配が行き届くなかでは誰も信用できないのだ!? 二人が協力者と作戦を練る段階は緊張の糸が緩むが、その後はペースを取り戻し、チェコ史上もっとも悲惨なレジスタンス作戦が緻密かつリアルに再現される。ナチス幹部の暗殺もその後の顛末も史実にかなり忠実に描き、その凄惨さもある意味、見どころなのだ。兵士と協力者女性との間に芽生える恋は物語のスパイスってことだろうが、個人的に不要に思った。ハードコアな戦闘シーンに心がざわついたので、監督がショーン・エリスだったのにびっくり。おしゃれ映像を封印して臨んだ姿勢が素晴らしい。
この短評にはネタバレを含んでいます