映画刀剣乱舞 (2019):映画短評
映画刀剣乱舞 (2019)刀だけは知っている。その世界に破綻ナシ!
突飛な設定やキャラを「作り物」として、いかにうまく見せるかが映画なら、今作は十分に成功と言える。時空を超えるSF的物語なので、ツッコミどころがあるのは仕方ない。しかし辻褄は合っており、歴史の改変という大胆さも、歴史ファンを納得させるレベルかと。
男オンリーの世界なのに、なぜか「宝塚」のようなムードになったり、当然のごとく戦隊モノのノリも感じさせるが、刀の化身を演じた俳優たちのアクションに、達人のケレン味の巧さがあり、それをとらえるカメラも、ありがちな臨場感を求めた余計な手ブレを回避し、しっかり見せた点が好印象。空や花を心象に重ねるのも映画らしく、主演・鈴木拡樹の台詞回しがこれまた味わい深い。
この短評にはネタバレを含んでいます