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世界が愛した料理人 (2016):映画短評

世界が愛した料理人 (2016)

2018年9月22日公開 75分

世界が愛した料理人
(C) Copyright Festimania Pictures Nasa Producciones, All Rights Reserved.
猿渡 由紀

料理ものの基本は満たしているが、バランスの悪さが気になる

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

 究極の職人で、アーティストである料理人たちの腕前を見て、話を聞くのは、いつだって興味深い。だから料理関係の旅番組がたくさんあり、故アンソニー・ボーディンのようなセレブリティが生まれるわけだ。今作も、その基本的な楽しさはあるが、秀でたものはない。さらに、バランスの悪さが気になる。最初のほうは、エネコ・アチャとすきやばし次郎が交互に出てくるだけで、なぜこのふたつに絞られているのか、いまいちわからない。途中からほかの店やシェフも出てくるのだが、このふたり比べて圧倒的に浅い。すきやばし次郎は、世界のグルメが全員見たと言っていい「二郎は鮨の夢を見る」で十分語られたし、もっと違うことを知りたかった。

この短評にはネタバレを含んでいます
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