ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード (2017):映画短評
ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード (2017)ムーブメントからはみ出た女の子たちの爆走の記録
パンク~ポストパンクのシーンを駆け抜けたガールズ・バンド、ザ・スリッツの革新的ポジションに肉迫。
1970年代にパンク・ムーブメントが起こり、例に漏れずワイルドな男社会が形成された。そこに女性だけのバンドが参入し、やりたいことをやる。そこにはどんな意義が? スリッツの歴史をたどりながら、そんなことを考えさせる構成。後のマドンナやライオット・ガールに影響を与えたのはもちろん、現在の#metoo運動のルーツとの見方もでき、興味深い。
主要メンバー4人のその後をたどる人間ドラマも味わい深く、本作を生んだ作り手のモチベーションが見えたラストには涙腺が緩んだ。ロックファン必見!
この短評にはネタバレを含んでいます