コレット (2018):映画短評
コレット (2018)“妻”だった女性が自分に目覚め、花開いていく
「メアリーの総て」「天才作家の妻 40年目の真実」と今作の3本が1年以内に公開されるというのは、とても興味深いこと。だが、これらの作品の女性たちは、同じ苦しみと怒りを経験しても、状況も、最終的に自分でどうしたのかも、それぞれに違う。今作のガブリエルは、田舎に育ち、恋をして、パリに引っ越した。その結婚はすぐに問題を見せ始めるのだが、そこから彼女は新たな発見をしていくことになる。自分には物が書けたのだということを、そして最終的には、本当の愛を。長い時間の間に彼女が人として成熟し、解放されていく過程を、キーラ・ナイトレイが魅力たっぷりに名演。女性をエンパワメントしてくれる、素敵な実話だ。
この短評にはネタバレを含んでいます