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ピアッシング (2018):映画短評

ピアッシング (2018)

2019年6月28日公開 81分

ピアッシング
(C) 2018 BY PIERCING FILM. LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
山縣みどり

生への渇望を感じさせる不条理コメディ?

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

心の奥の闇と向き合う人間の姿が切なかった原作は好き嫌いが分かれる作品で、映画化には驚いた。殺人衝動のある男と自傷行為をするメンヘラ女子の出会いがウィン=ウィンに見て実はという展開は同じでも、なぜか不条理コメディに見えてしまうのは主人公リードのせい。殺人をアートの域まで高めたパトリック・ベイトマンの足元にも及ばない稚拙な計画を、エアプレイ! 萎える。彼の瞳に映る内面の演出も安っぽい。ただし娼婦を演じたM・ワシコウスカはいい。出てきた途端に空気感を一変させる存在感と体当たり演技、死に直面して開き直る表情の変化などゾクゾクするくらいに素晴らしい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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