踊ってミタ (2020):映画短評
踊ってミタ (2020)![踊ってミタ](https://img.cinematoday.jp/a/T0024292/_size_640x/_v_1582777622/main.jpg)
新進女優の“名刺代わり”としても見応えアリ
“地方再生の町おこし”という王道な展開でありながら、ボカロ・踊ってみた要素を加えたことで違った味わい出た快作。文句なしの40mPの楽曲に加えて、ダメ男っぷりに安定感を感じる岡山天音&キレキレな動きを魅せる武田玲奈の絶妙なバランス、さらには脱退したロコドルの苦悩を表現した加藤小夏やヤンキー演技が意外とハマった横田真悠の“名刺代わり”としても見応えアリ。各エピソードを盛り込み過ぎた感やダンスシーンの見せ方など、若干難はあるもの、その熱量は十分に伝わり、飯塚俊光監督は、前作『ポエトリー・エンジェル』以上にエンタメ性を増すことに成功している。まさに拾いモノの一作といえるだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます