テルアビブ・オン・ファイア (2018):映画短評
テルアビブ・オン・ファイア (2018)緊張感あふれる国際紛争もコメディになります!
タイトルから政治ドラマだと勘違いしていたが、パレスチナとイスラエルの関係をコメディにしてしまう発想に感心した。イスラエルとヨルダン川西岸地区の関係や検問所、アラブ系昼メロ製作側の立ち位置といった政治問題ネタも絡むが、基本はイスラエルのアラブ系市民であるサラムの成長と恋。第三次東戦争を背景とする安っぽいメロドラマ製作に関わるサラムが陥る困った状況、彼に脚本アイデアを伝授するイスラエル人将校の奇妙な絆で笑わせる。緊張感あふれる国際問題を意識させながら、さらに一歩踏み込み、紛争に直面する人の人間性を伝える雪だるま式コメディだった。
この短評にはネタバレを含んでいます