ぐらんぶる (2020):映画短評
ぐらんぶる (2020)ライター2人の平均評価: 4
ギリのラインをエネルギッシュに攻める!
サークル先輩との絡みはパワハラに見える恐れもあり、このご時世、ギリギリのラインを攻めてくる。だが、そこはモブキャラ描写が巧い(というか、愛がある)英勉監督だけに、なんだか、やたらエネルギッシュな状況に持っていく。また、竜星涼&犬飼貴丈がいくら全裸になろうが、下品に見えないのもポイント高し。そんな原作のちょっとしたエピソードを膨らませ、『ハッピー・デス・デイ』ばりのタイムループものにした前半や原作に忠実なケバ子をめぐるミスコン&男コンエピソードなど、脚色のバランスも興味深い。ちなみに、映画ヒロインには早い気もした与田祐希だが、自身の“野生児”キャラが巧く転がった感もアリ。
突き抜けたバカ騒ぎ
はっきりって何の中身もない映画です(最大級にほめてます)。
ここまで何にも起きない映画とは思いませんでした。
しかし、それが無駄化というとそんなことは全くなく、最後まで大笑いしながらスカッと見れる映画です。
新型コロナの関係で公開が夏に変更になりましたが、結果オーライ、最適のシーズンでの公開となりましたね。
主演の二人の思い切りのよい弾けっぷりと、パターン違いの4人のヒロインのバランスも、ピーカーブーの暑苦しい面々もとにかく最高です。
鬱々とした気分をどうにかしたいときに最高の一本です。