ルディ・レイ・ムーア (2019):映画短評
ルディ・レイ・ムーア (2019)ドールマイト様のお通りだ!!
芸人映画と音楽映画、映画現場モノの合体! エディ・マーフィの全キャリアでも屈指の傑作。色んな意味でこれほど「上がる」映画は珍しく、もっと評価されていい。
監督のC・ブリュワーは白人ながらブラックムーヴィーの位相を更新する信頼の人。UCLA映画学部の学生も招き入れてのブラックスプロイテーション映画の自主製作、ワイルダーの『フロント・ページ』、『ローズマリーの赤ちゃん』からのカサヴェテスのネタ(『フェイシズ』の件)等も抜群。ルディのキャラは“不良の優しさ”が肝で、レディ・リードとの関係やファンの少年との交流にはグッとくる。併映企画を組むなら(『全裸監督』もいいけど)『バッドアス!』(03年)を!
この短評にはネタバレを含んでいます