ボス・ベイビー ファミリー・ミッション (2021):映画短評
ボス・ベイビー ファミリー・ミッション (2021)前作よりも親世代に響く作りに
“前作から25年後”という、まさかの設定とキャラデザインに戸惑いを隠しきれないなか、『ロッキー・ホラー・ショー』の「タイム・ワープ」に乗って、ふたたびベイビーに戻ってからは通常運転。学園内に潜入捜査という展開は、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』と通じる部分もあるが、相変わらずのハイテンションで突っ走る。また、『ノーマ・レイ』から『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』「コブラ会」まで、新旧の映画ネタをブッ込む遊び心も健在。ただ、疎遠状態だった兄弟の再生と、思春期になる娘を持つ父親の意識の変化がテーマになっていることもあり、前作よりも親世代に響く作りになっている。
この短評にはネタバレを含んでいます