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白頭山大噴火 (2019):映画短評

白頭山大噴火 (2019)

2021年8月27日公開 128分

白頭山大噴火
(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

山縣みどり

噴火の兆しアリの白頭山が物語の核だから見逃せない

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

北朝鮮の聖地である白頭山が起こす連続噴火を阻止せんと、韓国の特殊部隊兵士と北の工作員がタッグを組むという荒唐無稽なディザスター・パニック。事件が起きる現場とミッションを見守る青瓦台スタッフ&学者、兵士の愛妻それぞれの噴火への向き合い方を緩急つけて描写。手に汗握るアクションあり、コミカルな会話あり、泣かせる人間ドラマありと実に韓流な展開。特撮もレベルが高い。ハ・ジョンウとイ・ビョンホンの競演が大きな魅力だが、一筋縄ではいかない工作員を肩の力を抜いた感じで演じたビョンホンの貫禄勝ちかな。ドンソク兄貴は脇に回って、気弱なインテリ学者役でいい味出しています。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

韓国映画の底力を見せつけるハリウッド級ブロックバスター

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 いやあ、これは一瞬たりとも目を離せない映画である。本編スタートからものの5分で最初の凄まじい巨大地震が発生し、朝鮮半島の壊滅を防ぐため韓国軍の特別チームが北朝鮮へ向かうことに。そこへ協力者である北の工作員の思惑や、アメリカおよび中国の介入、さらには大自然の脅威という障害が次々と絡み合い、文字通り予測不可能なストーリーが展開していく。災害パニックに諜報サスペンス、軍事アクション、ついでに『ワイスピ』ばりの超絶カースタントと、見せ場に次ぐ見せ場が盛りだくさん。大国のパワーゲームに翻弄される民族の怒りも浮き彫りとなる。ハリウッドも顔負けの堂々たるブロックバスター映画。これぞ韓国映画の底力だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

韓国版”日本沈没”

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

まさに、韓国版”日本沈没”と言っていいディザスター大作。これにポリティカルサスペンスの要素も盛り込むという、韓国映画ならではの過剰なサービス精神も良いほうに機能して映画を盛り上げます。
イ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、マ・ドンソクという信用のおける俳優が要所要所を締めるので映画が散漫にならず、最後まで駆け抜けるように見れます。個人的には理系インドア派キャラという今までにない役で登場するマ・ドンソクが魅力的でした。
ディザスタームービー自体、ちょっと久々なので、このジャンルが好きな人は必見。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

南北問題も絡め、ディザスタームービーの王道を突き進む

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『アルマゲドン』×『ザ・ロック』ともいえるディザスタームービーの王道パターンを、お得意の南北問題も絡めて見事にアレンジ。『PMC: ザ・バンカー』ともちょいとカブる愛妻家なハ・ジョンウと、どこか浮世離れしたワイルドなイ・ビョンホンの軽快な掛け合いが笑いを誘う。そんなバディムービーとしての面白さに、外野として出番は少ないものの、オタな地質学者という役の意外性もあり、しっかりアクセントになっているマブリーが加わった、ブロックバスター&オールスター感。どう考えてもストーリーは粗いのだが、『神と共に』シリーズのデクスタースタジオによる特殊効果も含め、安心安全な仕上がりといえる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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