Black Site (2018):映画短評
Black Site (2018)ジョン・カーペンターへの愛に溢れる超低予算アクション
人間の体を乗っ取って現世に生きる太古の神々を、元の世界へ転送する秘密基地ブラックサイトを舞台に、最強の神エレバスを転送する任務に当たる兵士たちと、それを阻止しようとするカルト集団の攻防戦を描く。さながら『要塞警察』×『パラダイム』。『ニューヨーク1997』を彷彿とさせるシーンも散見され、製作時26歳のトム・パットン監督が相当なジョン・カーペンター好きであることが窺われる。惜しむらく全体的にセリフが多すぎてテンポが悪いこと。ホラー要素も少なめだ。主演のサマンサ・シュニッツラーがスタント出身ということもあってアクションは悪くないし、’80年代ノリ全開なテクノサウンドもいい。憎めないC級映画。
この短評にはネタバレを含んでいます