インビジブル・スパイ (2019):映画短評
インビジブル・スパイ (2019)初春の牛追い祭り!
TVドラマから派生した、ダマし合いが売りのスパイアクション第2弾。前作『ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官』と同じトリプル主演ながら、一切繋がりなし。前作のコメディ要素を排除したのは構わないが、脚本をこねくり回したことにより、香港映画の十八番である友情要素も、その2人が天才キャラという設定も、人身売買という社会問題も、ほとんど生かされず、散漫になってしまった感アリ。せっかくのワールドワイドな展開も中国大陸的なあっさり感が漂うなか、クライマックスに控えるスペイン・牛祭り(サン・フェルミン)のカーチェイスで、ようやくエンジンがかかる。牛暴走映画として楽しむべし。
この短評にはネタバレを含んでいます