食人雪男 (2020):映画短評
食人雪男 (2020)ライター2人の平均評価: 1.5
レトロな激安感がたまらないZ級モンスター・ホラー
あらゆる病気を治療できる奇跡の薬草を探して雪山の奥深くへ入った探検隊が、その薬草を守るとされる雪男イェティに襲われる…という、まるで’80年代からタイムスリップして来たかのようなZ級モンスター・ホラー。いやあ、アナログ感丸出しの特殊メイクを含めてチープなことこの上なし!ぶっちゃけ一般的な映画ファンにはおススメ出来ないものの、しかしこのレトロな激安感をこよなく愛するコアなマニアは間違いなくいるはずだ。力づくで顔面を引き剝がす!顎から下を引きちぎる!などのゴア描写もまずまず。とりあえず「んなアホな~!」とスクリーンに突っ込みながら楽しみたい映画だ。
ツッコミ入れながら観るZ級映画
東宝特撮モノ『獣人雪男』を意識した邦題が付けられているが、目を疑うほどにZ級映画。どんな難病も治せると言われる“雪男草”をめぐり、調査隊が災難に遭うというストーリーはざっくりあるものの、仰々しい劇伴がガンガン流れるなか、役者の芝居は酷いわ、カメラのピントは合わなくなるわ、意味深な伏線は回収されないわ、と衝(笑)撃が連続。おまけに、肝心のイエティの着ぐるみ感は苦笑モノだったりと、一周回って、一見の価値アリ状態。顎を引きちぎったり、顔面の皮を剥いだり、残虐なゴアシーンを撮りたかっただけにしか見えないので、「おい、喰ってねぇじゃん!」などと、ツッコミ入れながら観るのがベターだ。