レッド・ノーティス (2021):映画短評
レッド・ノーティス (2021)ライター2人の平均評価: 2.5
バディムービーの楽しさもたっぷり
主演3人は各人気キャラのイメージで、ライアン・レイノルズはデッドプールで、ドウェイン・ジョンソンはホブス捜査官で、ガル・ガドットはワンダーウーマン。世界中を巡る騙し騙されのゲームに『インディ・ジョーンズ』的秘宝探検もプラスの大盤振舞。
そのうえ監督/脚本のローソン・マーシャル・サーバーは、ジョンソンと組んだ『スカイスクレイパー』ではド派手アクションで魅せたが、もともとコミカルなバディムービーは得意。ジョンソン&ケヴィン・ハートの『セントラル・インテリジェンス』、ベン・スティラー&ヴィンス・ヴォーンの『ドッジボール』の監督/脚本を務めた彼が、今回もバディムービーの楽しさもたっぷり披露。
3大スターの魅力、アクション映画の要素テンコ盛りで倍速は無理
デッドプール並みにお茶目で口が上手いレイノルズに、武闘派&コミカルさが絶妙な割合のロック様、男どもを軽く手玉にとるガルと、主役3人の魅力を最高レベルで生かすキャラ設定で、オールスター感謝祭な安心感。
内容も、秘宝アドベンチャー、最難関セキュリティを破る犯罪作戦、世界を駆け巡る攻防に、騙し騙されのゲーム感覚と、アクション映画の細かいジャンルの醍醐味を“いいとこ取り”の印象。冒頭からとにかくハイテンポで進むので、配信作品でやりがちな倍速の鑑賞は不可能では?
そんなわけで、あまりにサクサク進みすぎて全体ではライトで、観終わって何も残らないので、どっしりしたポイントの見せ場を用意してほしかった。