パリのアメリカ人 (2018):映画短評
パリのアメリカ人 (2018)新しい魅力にあふれたクラシックな恋物語
ジーン・ケリー主演の映画も好きだが、バレエとミュージカルが合体した舞台はロマンティックさが際立つ。劇場では全体を見るのに必死だったが、映画だと編集のおかげで見るべきポイントが決まるし、さまざまなカメラワークやクローズアップで役者の表情演技まで手に取るようにわかるのがいい。主演のR・フェアチャイルドとL・コープは相性も良く、彼らのダンス&歌は見る側の気分を高揚させる。一番印象的だったのが、トニー賞を受賞しているセット美術。プロジェクション活用で浮かび上がるパリの風景が印象派絵画を思わせ、まさに“芸術の都パリ”の雰囲気。クラシックな物語だけれど、新しい魅力もたっぷり。
この短評にはネタバレを含んでいます