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やがて海へと届く (2022):映画短評

やがて海へと届く (2022)

2022年4月1日公開 126分

やがて海へと届く
(C) 2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会
くれい響

次なるステージに立った中川龍太郎監督

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

ドラマ版「あの花」や『キミスイ』などで儚さが似合う浜辺美波だが、本作ではそこにちょいビッチ入った大人キャラを演じる面白さ。対する岸井ゆきのの受け芝居は文句なく、東北パートに登場する新谷ゆづみも、『麻希のいる世界』とは異なるリアルな芝居を魅せる。そんなキャストだけでなく、挿入されるアニメやマジックアワーを狙った撮影、帽子やビデオカメラなどの美術……。随所に渡るこだわりが功を奏しており、喪失と再生をテーマにしたシスターフッド映画に見えつつ、“とにかく優しい”中川龍太郎監督作に着地している強みは大きい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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