ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り (2023):映画短評
ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り (2023)原作ゲームの精神を引き継ぐ、自由な物語が痛快
爆笑コメディにして大正解。なにしろ原作ゲームは1974年の発売から愛され続け、80年代が舞台の人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でも少年たちが熱中する定番。ただのヒーローファンタジーにしても新鮮味がない。『お!バカんす家族』の監督コンビが、原作ゲームの"参加者が自由にストーリーを作る"という特性を活かして物語を作り、さらに"はみだし者たちがチームを組んで誇りと自信を取り戻す"という、ゲームプレイヤー自身がゲームによって得る体験とシンクロする物語に仕上げたところが技アリ。変身可能キャラが何度も変身を繰り返しつつ空間を上下左右移動するのを1カットで描くなど、VFX映像も楽しい。
この短評にはネタバレを含んでいます