我が名はヴェンデッタ (2022):映画短評
我が名はヴェンデッタ (2022)ライター2人の平均評価: 3
マカロニ血煙父娘旅
娘がうっかりSNSに投稿した写真で身バレした元殺し屋が、妻と義兄を殺したマフィアに復讐(ヴェンデッタ)するため、娘ともども追手を殺しながらミラノへ向かうマカロニ血煙父娘旅。具体的なことを何も説明しないまま行動する父親と父親の言いつけを何も守らずトラブルを起こす娘にイラつく人には向いていないかもしれないが、とにかく何が何でも殺せばOK! という問答無用のバイオレンスアクションがお好きな方にはオススメ。父親に殺人術を叩き込まれる娘役のジネーヴラ・フランチェスコーニがいかにもナチュラルボーンキラーな雰囲気で良い。続編もありそう。
往年のB級娯楽映画大国らしさを感じるイタリアン・アクション
『泣いたり笑ったり』で気のいい漁師のオジサンを好演した名優アレッサンドロ・ガスマンが、今度はマフィア組織を裏切った元凄腕の殺し屋を演じるイタリアン・アクション。名前を変えて家族と静かに暮らしていた主人公だが、何も知らない娘がうっかり写真をSNSに投稿したところ、組織に妻と義兄を殺されてしまい、娘を連れて逃亡しながら復讐の反撃に打って出る。どこかで見たような展開の連続ではあるものの、余計な説明を省いたアクションとバイオレンスのつるべ打ちは潔く、さすがにそこはかつてのB級娯楽映画大国イタリア。’70年代であればドゥッチオ・テッサリやエンツォ・G・カステラーリ辺りが手掛けたような作品だ。