火の鳥 エデンの花 (2023):映画短評
火の鳥 エデンの花 (2023)数千年の時間、複数の惑星に及ぶ壮大なストーリー
古代からはるか未来までという壮大な時間、宇宙のさまざまな場所という広大な空間、それをずっと見続けている火の鳥という存在----手塚治虫の漫画シリーズ「火の鳥」が描く時空のスケールはあまりに大きいので、その視覚化にはアニメーションという手法が似合うと痛感。三次元に在るものを二次元に抽象化したアニメという表現だからこそ、壮大すぎる世界に真っ直ぐ没入できる。時空を超える火の鳥の飛翔が美しい。
原作中の「望郷編」を映像化した本作でも、数千年の時間が経ち、物語は複数の惑星のさまざまな世界に及ぶ。劇場公開版と配信版ではエンディングが異なるので、両方を見て違いを味わうのも一興。
この短評にはネタバレを含んでいます