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サイコーで、最高のクリスマス (2023):映画短評

サイコーで、最高のクリスマス (2023)

2023年11月16日公開 81分

サイコーで、最高のクリスマス
猿渡 由紀

定番のメッセージを語るが説得力も新鮮さもない

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

アメリカでは毎年、この時期になるとクリスマスがテーマの作品が必ず作られる。そんな中、これは「サイテーで最低のクリスマス映画」とまでは言わないものの、昔のテレビのスペシャルドラマのようで、実にたわいない。他人を羨むのではなくすでに持っているものに感謝しろとか、他人に見えないところで苦しんでいるかもしれないとか、クリスマスのマジック、サンタの存在など、語られるのは定番のメッセージ。もちろんそれは悪くないが、薄っぺらすぎて心に響かないのだ。それに楽しさもない。こましゃくれた子供のキャラクターも、ファニーというより鼻につく。同級生の間で成功したのが黒人女性というところは、まあ2023年らしい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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