サイコーで、最高のクリスマス (2023):映画短評
サイコーで、最高のクリスマス (2023)定番のメッセージを語るが説得力も新鮮さもない
アメリカでは毎年、この時期になるとクリスマスがテーマの作品が必ず作られる。そんな中、これは「サイテーで最低のクリスマス映画」とまでは言わないものの、昔のテレビのスペシャルドラマのようで、実にたわいない。他人を羨むのではなくすでに持っているものに感謝しろとか、他人に見えないところで苦しんでいるかもしれないとか、クリスマスのマジック、サンタの存在など、語られるのは定番のメッセージ。もちろんそれは悪くないが、薄っぺらすぎて心に響かないのだ。それに楽しさもない。こましゃくれた子供のキャラクターも、ファニーというより鼻につく。同級生の間で成功したのが黒人女性というところは、まあ2023年らしい。
この短評にはネタバレを含んでいます