スライ:スタローンの物語 (2023):映画短評
スライ:スタローンの物語 (2023)興味深い要素は多数。だが深掘りされない
長年住んだL.A.の豪邸を売ってフロリダに引っ越すシーン、生まれ育ったニューヨークのヘルズ・キッチンを訪ねるシーンで綴るオープニングは、これまで見られなかったスタローンの側面を見られるかと期待させる。だが、子供時代、駆け出しの頃など興味深い要素は散りばめられているものの、どこも深掘りされない。父との複雑な関係もあっさりきれいにまとめられてしまうし、シュワルツェネッガーが出てきてかつてのライバル意識について話しても、なぜ友達になったかの下りは語られず。3度の結婚についても触れない。本人が製作総指揮を務めるので言いたくないことはスルーなのだろうが、肩透かしと物足りなさを感じさせられた。
この短評にはネタバレを含んでいます