蛇の道 (2024):映画短評
蛇の道 (2024)そのスネークアイズに魅入る
蛇のような目と劇中のセリフで語られる柴崎コウの怪演だけで、リメイクされる価値はあった。その姿は、とにかく圧倒的。
状況を支配する者の冷徹なまなざしや、暴力的にもなれる動物のような瞬発力など、ヒロインの一挙一動から目が離せないし、監禁の場で何を話し、何をするのかにも否応なしに興味が向く。もちろん緊迫感をあおるキャラクターでもある。
女性目線にしたことによって母性という要素も宿り、またユーモアも抑えられたことでオリジナルとは後味も異なる。スリラーの純度を高めた快作。
この短評にはネタバレを含んでいます