Rez Ball/レズ・ボール (2024):映画短評
Rez Ball/レズ・ボール (2024)ニューメキシコ州のナバホ族コミュニティをリアルに描く
元になったのは「New York Times」の記者が書いたノンフィクション本。監督も共同脚本家もネイティブアメリカンで、監督は物語の舞台ニューメキシコ州の出身でもある。実際によく知る人たちによって作られたこの映画は、ナバホ族のコミュニティをリアルに描いていく。たとえば、彼らにとって高校のスポーツはどれほど大きな意味を持つのかということ。また、自死やアルコール依存症といった暗い問題にも、目を背けない。スポーツドラマでもあり、ティーンの成長物語でもあるが、そこに関してはアンダードッグもののお決まりパターンで、予測通りの展開。しかし、試合の描写は臨場感があるし、良い意図のある、ポジティブな作品だ。
この短評にはネタバレを含んでいます