セキュリティ・チェック (2024):映画短評
セキュリティ・チェック (2024)ひねりがたっぷり盛り込まれたストーリー展開だが
クリスマスイブが舞台のアクションスリラーながら、「ダイ・ハード」にはほど遠し。混雑する日の空港の裏側を見せる最初のほうは面白い。物語にはひねりがたっぷり用意されており、観客を楽しませようという意欲も感じられる。しかし、いくらポップコーン映画とは言え、あまりにリアリティのないことが多すぎて、せっかく高まりかけた緊張感は薄れていくばかり。ジェイソン・ベイトマンをはじめとする悪者も薄っぺらく、ニヤリと笑う場面など完全にステレオタイプ。主演のタロン・エジャトンと恋人役のソフィア・カーソンのケミストリーはゼロ。せりふもチープ。ジャウマ・コレット=セラが監督なのである程度期待しただけに、残念。
この短評にはネタバレを含んでいます