マッド・マウス ~ミッキーとミニー~ (2024):映画短評
マッド・マウス ~ミッキーとミニー~ (2024)
ライター2人の平均評価: 2.5
とりあえず、シリアルキラーデビュー
ミッキー・マウスを無感情な殺人鬼として描くコンセプトが、最初にありきの企画。舞台を巨大ゲームセンターに限定している点はサバイバルホラーとしては面白い。
時間軸を錯綜させる構図もミステリアスで心惹かれるが、肝心のミッキーのキャラクターが、魅力を底上げしないまま不死身の殺人鬼に終始しているのがもったいない。『テリファー』シリーズが3作かけて築いたことを、1作でやろうとして破綻したような、微妙な後味が残る。
とりあえず、誰もやろうとは思わないアンタッチャブルなことを実行した意欲は買い。ホラー版『プー』シリーズのような続編での確変に期待しつつ、★一個おまけ。
あのミッキーがこんな酷いことを!という悪乗りネタが全て
あのミッキー・マウスが殺人鬼となって現実世界に出現し、真夜中のゲームセンターや郊外の大豪邸に集まった若者たちを手当たり次第に惨殺していく。ミッキー・マウス映画第1弾『蒸気船ウィリー』の著作権保護期間が切れたため、これまで不可能だった罰当たりなことをミッキーに思いっきりさせちまおう!という中学生的な悪乗りが全ての、極めて志の低いC級スラッシャー映画。脚本も演出も芝居も素人に毛が生えた程度のレベルだが、とりあえずそれを覚悟の上で、あくまでも話のネタとして楽しむべき作品であろう。まあ、待望(?)の続編映画も撮影に入っているらしいですしね!