エンド・オブ・ザ・ワールド (2012):映画短評
エンド・オブ・ザ・ワールド (2012)終末、何する?
『或る夜の出来事』~『シュア・シング』の流れを汲む、目的が異なる“ボーイ・ミーツ・ガール”のロードムービーながら、地球滅亡のカウントダウンが始まっている終末感が大きな違い。『ハスラーズ』のローリーン・スカファリア監督のデビュー作にして、ウィリアム・ピーターセンのトラック運転手とのエピソードなどのオフビート感もスパイスに。さらに、ソフトスルーの秀作『キミに逢えたら!』の脚本家らしく、男女の距離が縮まるエピソードの積み重ねが巧く、絶妙すぎるホリーズなど、サントラの選曲には愛を感じる。この時期に観返すと綺麗事に見えなくもないが、ひとつの希望として、『メランコリア』と観比べるのも一興。
この短評にはネタバレを含んでいます