フッテージ (2012):映画短評
フッテージ (2012)後味の悪いクライマックスは好み
主人公は迷宮入り事件ばかりを追うノンフィクション作家エリソン。一家首吊りの舞台となった屋敷に妻子を連れて移り住んだ彼は、そこで事件の一部始終を記録した8ミリフィルムを発見する。仕事でのスランプや妻との不和など悩みを抱えたエリソンが、そのプレッシャーから真相究明へのめり込んでいく前半は説得力あり。しかも、フィルムには過去数十年に渡る様々な一家惨殺の様子も収められており、いずれの事件でも子供が一人だけ行方不明になっているという展開も禍々しい雰囲気を盛り上げる。ただ、連続猟奇殺人と思われたものが中盤から一転してオカルトへ。ここからは賛否両論分かれることだろう。インパクトに欠ける犯人(?)もちょっと残念。ただ、後味の悪いクライマックスは好み。
この短評にはネタバレを含んでいます