劇場版 仮面ティーチャー (2014):映画短評
劇場版 仮面ティーチャー (2014)教育現場の問題に光を当てる仮面ヒーロー物
“教育の原点は心だ!”という、ともすると単なるキレイごとに終わりかねない直球テーマを、あえて狙ったベタなセリフとユルいユーモアで照れ隠ししつつ、仮面ヒーロー物という非現実的な設定によって逆に説得力を持たせるという、テレビ版の趣旨をそのまま踏襲した続編的内容の劇場版。非常にシンプルな構成なので、ドラマ未見でも入っていける。
熱血教師転じて体罰教師となった新たな敵を投入することで、必ずしも理想の通用しない教育現場の理不尽と学校教師の直面する現実を浮き彫りにした点は面白い。とりあえず制作規模もTVサイズなので2時間ドラマ的なチープさは否めないが、作り手の問題意識とメッセージは伝わってくる。
この短評にはネタバレを含んでいます