ハリケーンアワー (2013):映画短評
ハリケーンアワー (2013)ポール・ウォーカーの一人芝居に胸熱くなる
昨年惜しくも亡くなったポール・ウォーカー主演というだけで、ド派手なアクション満載と思いがちだが、生命維持装置なしでは生きられない愛児を守るため、病院に残ることを選んだ男の密室サスペンスである。ハリケーン襲来後のサバイバルな状況を描くという、予想外の展開と肉体的、精神的に追い込まれたウォーカーの一人芝居をたっぷりと堪能できる。
だが、脚本家出身の監督デビュー作ということもあって、突然訪れる略奪者の恐怖など、肝心のサスペンス演出の盛り上がりに欠ける。また、やたら多い回想シーンに登場するも、妻役のジェネシス・ロドリゲスが早々にフェイドアウトするのも悔やまれる。
この短評にはネタバレを含んでいます