アゲイン 28年目の甲子園 (2014):映画短評
アゲイン 28年目の甲子園 (2014)夢を諦めてしまった大人たちの再生ドラマ
実在するマスターズ甲子園を題材に、かつて果たせなかった甲子園出場への夢に挑む元高校球児たちの姿を描く。
青春時代に味わった大きな挫折をいまだ心の隅に抱え、離婚や失業などのままならぬ現実に疲弊した大人たちが、忘れかけていた野球への情熱を通じて人生に新たな希望を見出す。ありがちと言えばありがちな話だが、しかし夢を諦め守りに入ってしまった大人の悲哀に、なんとなく我が身を重ねてしまうオジサン世代も少なくはないだろう。
ただ、いかんせん主人公たちが重い腰を上げるまでの長いこと!しかも、それに対して山場である試合シーンの展開がサクサクと呆気ないため、いまひとつ盛り上がりに欠けてしまった感は否めない。
この短評にはネタバレを含んでいます