ミニオンズ (2015):映画短評
ミニオンズ (2015)ライター2人の平均評価: 3.5
グルーヴィでスウィンギンなミニオンたちの大冒険
太古の昔より存在していたというミニオンたちのルーツを紐解きつつ、グルーヴィでスウィンギンな’68年のロンドンおよびニューヨークを舞台に、世界最強の悪党=ご主人様を探し求める彼らの奇想天外な大冒険が描かれる。
全編これミニオンづくし&’60sポップ・カルチャーづくしで、どちらも大好きでたまらん筆者的には至福の1時間半。オープニングテーマからしてタートルズだしね。そういう意味で、実は子供よりも大人の方が楽しめる作品かもしれない。
サイレント喜劇のスピリットを継承した、ミニオンたちの破壊的なスラップスティック・ギャグも絶好調。おバカでヤンチャで愛くるしい彼らに思わず胸がキュンとしちまいます。
なぜか舞台はスウィンギン・ロンドン
『ミニオン危機一発』のエンドロールでオーディションを開催したように、今度は奴らが堂々主演。擬音のような言語を発する連中だけに、作り手は変なクスリでもやってんじゃないか、と疑うほど前2作以上にハイテンション&ノンストップ。本筋に入る前の壮大なミニオン史をじっくり見たかった感もあるが、舞台は1968年のサイケなアメリカからスウィンギン・ロンドンへ。ザ・フーやキンクスが流れ、アビーロードも歩くUKネタ満載で、ラストにはグルーとの出会いも! シリーズのファンとしては十分だが、かなりムリヤリなのは否めないし、力士役に真田広之がキャスティングされたことが気になってしょうがない(日本語版ではナレーション)。